ルールバリアント
Free Bet Blackjack — ルール・ハウスエッジ・戦略
Free Bet Blackjack は Evolution の 8 デッキ・ブラックジャック派生ルールで、ハード 9/10/11 のダブルダウンと 10 以外のペアのスプリットを **カジノが肩代わり** (フリー) するのが特徴。代償として「ディーラー 22 はバストではなくプッシュ」。結果 RTP は 98.45% で、標準 8 デッキ S17 Classic より 0.5 pt 程度劣るが、ダブル/スプリットの頻度ははるかに高くなる。
基本情報
| デッキ数 | 8 |
| ディーラー Soft 17 | スタンド (S17) |
| ディーラーピーク | あり (A のみ) |
| スプリット後ダブル (DAS) | 不可 |
| スプリット回数 | 1 回のみ (リスプリット不可) |
| 6-card Charlie | あり (Classic) / なし (VIP) |
| ブラックジャック配当 | 3:2 |
| 公式 RTP | 98.45% (Classic) / 98.26% (VIP) |
Free Bet Blackjack とは
Geoff Hall が 2012 年にカジノ用テーブルゲームとして開発した Free Bet Blackjack の Evolution ライブディーラー版。8 デッキ・S17・ピークあり・3:2 の標準ルールに、ダブル/スプリット時のベットをハウスが負担する「フリー」ルールを上乗せ。代わりにディーラーが 22 でプッシュになる仕組みで、ハウスエッジを成立させている。
3 つの主要ルール変更
- フリーダブル — 最初の 2 枚の合計がハード 9・10・11 のとき、ダブルダウンが「フリー」。勝てばダブル分の配当が支払われ、負けても元ベットしか失わない。
- フリースプリット — 10/J/Q/K 以外のすべてのペアがフリースプリット可能。元ベットと同額のフリーチップが 2 番目のハンドに置かれる。10 値ペアは通常スプリット (自費)。
- プッシュ 22 — ディーラーの最終合計が 22 のとき、まだバストしていない全ハンドはプッシュ (ベット返却)。プレイヤーのブラックジャックはディーラーのどの合計に対しても 3:2 で勝利。
Classic ベーシックストラテジーからの戦略変更
ダブル/スプリットがフリーになることで、最適プレイは標準チャートから大きく逸脱する:
- ハード 9・10・11 はディーラーのアップカードに関係なく常にフリーダブル — 無料のチャンスなので EV がわずかでもプラスなら取る。
- 対象となる全ペア (2-2 から 9-9 + A-A) を全ディーラー up カードに対して常にフリースプリット。タダで 2 ハンド分の機会が得られる。
- プッシュ 22 によりディーラー 4・5・6 戦は Classic ほど美味しくない — ディーラーが 22 でバストしてもプッシュなので、ハード 12-16 をやや積極的にヒットする方向にシフト。
- Classic 卓では 6-card Charlie が弱手を救う: 6 枚引いてもバストしなければ自動勝利。これにより高ディーラー戦の 12-16 ヒットがやや安全。
ハウスエッジの内訳
フリーダブルとフリースプリットだけならプレイヤー有利 +1% 以上になるが、プッシュ 22 が約 1.5 pt をハウスに戻して、Free Bet Classic はハウスエッジ 1.54% (RTP 98.46% — EV Solver 計算値 / 公式 98.45%) に落ち着く。Evolution Classic 8 デッキ S17 (HE 0.71% / RTP 99.29%) と比べると約 0.83 pt 不利で、これがダブル/スプリット回数 ~3 倍の対価。Free Bet VIP は 6-card Charlie の保険がなくなり HE 1.74% に上昇。